弥勒院 大護摩供

 8月28日 弥勒院で「大日盆彩燈大護摩供」が行われました。本山修験宗 弥勒院は、総本山聖護院の末寺にあたるお寺です。元は長泉寺といい天和年間(1681年頃)に聖護院境内の西(現在の京大病院内)に創建。明治29年に明石の弥勒院と合併し、弥勒院と改名。昭和2年に哲学の道沿いの現在地に移転しました。

20140828護摩供養 行者の森

 聖護院といえば、山伏の方の修行のお寺です。この日は、お盆の護摩供養が行われました。弥勒院を出発した山伏さんたちは、銀閣寺北側の八神社を参拝。そこから、大文字山登山口にある「行者の森」へ。ここには本尊の大日如来さま・不動明王さま他が祀られています。

 山伏さんは、その服装が特徴的です。この衣装は鈴懸(すずかけ)といい山に入って修行するときの衣装です。少々の雨では体まで濡れないし、乾くときの気化熱で体が冷えない等山歩きに適した衣装らしいです。目立つぼんぼりは、梵天といい修行に応じて7段階の階位に分かれ色が異なります。赤が最高位のようです。

20140828法衣(鈴懸)行者の森

 ここから哲学の道を通って、弥勒院へ戻ります。中央に桧の生葉を積み上げたものがあり、これに火をつけます。願いの書かれた護摩木(ごまぎ)を投げ入れれば、その願いは煙となって仏様に届くのでしょう。私の護摩木も入っています。山伏の方の唱えられているお経は、法華経・不動経・般若経・錫杖経などだそうですが、私にはよくわかりません。大きな傘の下におられるのは、本山聖護院門跡御門主さまです。モクモクと出て来た煙が私のほうにも。少し目に染みるものの良い香りのする煙でした。

20140828護摩供養 弥勒院

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