地蔵盆の季節
地蔵盆のお地蔵さんは、地蔵菩薩さま。旧暦の7月24日(今年の新暦では8月19日)を中心に行われる地蔵菩薩さまのお祭りです。最近は、土日に行われることが多いですね。日本に古くからあった賽神(サエノカミ)信仰(賽の河原で地蔵菩薩が助けてくださる。地獄の鬼から子どもを救うなど)と結びついて、子どもとの関連が強くなり、江戸時代頃に現在の形になったそうです。昔は、どの村の境にも、お地蔵さまの祠があったようです。現代の京都では、各町内会ごとに、お地蔵さまが祀られているんじゃないでしょうか。
写真の町内会の地蔵盆は、今年も哲学の道に面した弥勒院本堂をお借りして行われました。私は、数珠回しの取材におじゃましました。若僧侶さまの読経に合わせて、大きな数珠を回していきます。途中、房のついた特に大きな数珠玉が回って来ると、まず房に向かって頭を垂れ、気持ちを込めて祈りながら、自分のおでこに玉を押し戴きます。古来よりこの数珠を体に当てると、邪気を払い除け身を清めてくれると言い伝えられています。子どもたちの玉をおでこに当てるしぐさがかわいいです。私の町内の地蔵盆では、この数珠回しは今は、されていません。
滋賀県出身の妻は、地蔵盆の企画運営から寄付集めまで、子どもたちが行っていたとのこと。今は、大人が段取りする事が多いのでしょうね。町内の子どもが減りお年寄りが増えているので、地蔵盆の内容は、大人も参加する輪投げやビンゴゲーム、カラオケなど時代に合わせて変化しているようです。