南禅寺の水路閣をくぐり、階段を登って右に行くと、鐘楼があります。この下にツツジの仲間のアクシバがあります。今年6月には、小さなかわいい花が咲いていました。この花が実になったのが、2枚目の写真です。食べてみました。ほんの少し甘いですが、おいしいとまではいかない味でした。周りは外国からの観光客さんたち。座り込んで写真を撮っている変な日本人に見えたでしょうね。ここでは、水路閣の真上を流れる疏水の水が見えます。この水が哲学の道に流れていきます。
こから疏水に沿って歩くと、蹴上(けあげ)の疏水広場に出ます。その手前で撮った写真です。セイタカアワダチソウと右端にオオオナモミの実が見えます。背高泡立草とか背高秋の麒麟草と呼ばれる北アメリカ原産の帰化植物です。一時は花粉症の元凶と騒がれたのですが、この花は虫媒花であり、大量の花粉をまき散らすことはありません。今は「花粉症とは関係ない」という図鑑が多いですが、耳鼻科の花粉ポスターには、まだこの花が載っていました。バックの家は、普通の民家ではなく、関西電力の疏水の管理施設のようです。
さらに歩くと、インクラインに出ます。春は見事な桜並木です。今は大きなカツラの木がきれいに黄葉していました。このインクラインの線路に沿って下れば、疏水記念館や動物園に。線路をはずれ右に下がれば、ネジリマンポ(インクライン下のレンガのトンネル)から南禅寺に戻ります。水路閣だけ見たのでは物足りない方は、ぜひこのコースを歩いてみてください。