哲学の道 案内板

哲学の道とは

1890(明治23)年に第1疏水と同時に琵琶湖疏水分線(びわこそすいぶんせん)が完成しました。現在の疏水分線は、第1・2疏水合流点の蹴上(けあげ)から南禅寺水路閣の上を通り浄土寺橋(銀閣寺道交差点)までの全長3.3kmの疏水です。このうちの若王子橋(にゃくおうじばし)から浄土寺橋までの疏水にそった小道、約2kmを「哲学の道」と呼んでいます。沿道の桜並木はみごとで、春や紅葉の秋は多くの観光客でにぎわいます。1987(昭和62)年「日本の道百選」にも選ばれています。

哲学の道の名称の由来

この近辺は、京都大学にも近く、昔から多くの学者や文化人が住んでおり、「文人の道」「散策の道」「思索の道」「哲学の小径(こみち)」「哲学者道」などの名称が文献や資料には出てくるようです。地元の方は、単純に「疏水端(そすいばた)」が一般的だったようですが、はっきりとはしていません。1969(昭和44)年に疏水分線の保存運動を進める中で、その必要性から地元の方が相談し「哲学の道」と決め、会の名称を「哲学の道保勝会(ほしょうかい)」としました。以降京都市でも「哲学の道」の名称が一般的に使われるようになりました。(別項「哲学の道と保勝会のあゆみ」)も見てください)

哲学の道の桜

大正から昭和にかけて活躍した日本画家・橋本関雪さんとよね夫人が、1921(大正10)年に300本の桜(染井吉野)を寄贈したのが始まりです。そのため「関雪桜」と言われています。銀閣寺道交差点から洗心橋付近に植樹されたようです。現在、哲学の道では、染井吉野を中心に大島桜・八重桜・枝垂れ桜など約400本の桜が植えられています。

植物

いろは紅葉(イロハモミジ)・躑躅(ツツジ)・灯台躑躅(ドウダンツツジ)・山吹(ヤマブキ)・紫陽花(アジサイ)・木槿(ムクゲ)・芙蓉(フヨウ)・三椏(ミツマタ)・連翹(レンギョウ)・雪柳(ユキヤナギ)・車輪梅(シャリンバイ)・椿(ツバキ)・山茶花(サザンカ)・石楠花(シャクナゲ)・彼岸花(ヒガンバナ)・オオカナダモなど

動物・昆虫など

琵琶湖などに生息する魚類(ニゴイ・カネヒラ・カマツカなど)とコイ・ブラックバス
シジミなどの貝類
シジュウカラ・ヤマガラ・コゲラ・エナガ・ウグイス・メジロ・フクロウ・コサギ・アイガモなどの鳥類
ゲンジボタル(昭和59年6月生息地を含め京都市の登録記念物となる)
キマダラルリツバメ(京都市の登録記念物)・モンキアゲハ・ニイニイゼミ・ツクツクホウシ・イセノナミマイマイ・クチベニマイマイなどの虫たち
ごくまれに鹿・猪など