彼岸花の季節

ヒガンバナ 20140919 (13)紅白 哲学の道(浄土寺~西田橋)
 長袖の季節になってきました。気が付くと、哲学の道にヒガンバナが咲いていました。写真は銀閣寺道の交差点のすぐ東です。どなたかが植えられたものでしょう。今年も咲きました。
 ヒガンバナは、古い時代に中国から持ち帰った帰化植物とのこと。球根にはリコリンという成分の毒がありますが、水によく晒すと食用になるので、飢饉の時の非常食として家の近くに植えたのでしょう。葉は花のあとに伸びだし冬を越し、春に枯れます。秋に花の軸だけが伸びて咲くので、突然出てきたように感じますね。日本のヒガンバナは、染色体が3倍体で種が出来ず、出来ても発芽しないようです。球根を分けて増やしてきたので、どれも遺伝子は同じ。それで環境が同じ場所では、ほぼ一斉に咲くのでしょう。地方によっては、「シビトバナ」とも呼ばれています。土葬の時代にモグラやイノシシにお墓が掘り返されないように、周りに植えたことから、そう呼ばれたのかもしれません。水田の周りに植えたのも、モグラによる畦の崩壊を防ぐなどの理由のようです。
ヒガンバナ 20140921 (6)黄色種 哲学の道(巽~第2寺)
 ヒガンバナの学名は、 Lycoris radiata リコリスは、ギリシャ神話の海の女神リコリスから、ラヂアータは「放射状の」という意味です。園芸の世界でも「リコリス」と呼び、赤・白・黄・橙・桃・紫と色彩豊富に楽しまれているそうです。哲学の道の第2寺の前橋北側には黄色のヒガンバナがありました。ゴールドフレームという園芸品種でしょうか。この周辺がヒガンバナの群生地です。桜橋から大豊橋あたりを散策されるといいでしょう。あと4~5日が見頃。
ツクツクボウシ♀20140921 哲学の道(2)
 哲学の道の散歩帰りに、道路にセミを見つけました。拾うとまだ生きています。ツクツクボウシの雌でしょうか。羽根は動かしても飛ぶ力はありません。草むらに放してやりました。卵を産んだ後だったのかな。哲学の道では、今年は8月17日にツクツクボウシの声を聞きました。このセミが鳴くと、夏も終わりだなあと思います。

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