初秋の哲学の道

 昨日は30度まで気温が上がるという予報でしたが、暑くもなくさわやかな散歩日和でした。

①ヨメナ 15.09.22 (24)仙太橋

 洗心橋付近にヨメナが咲いていました。いわゆる野菊ですね。漢字で書くと嫁菜です。「万葉集」にはウハギの名前で登場し、古くから春の若菜摘みの草として親しまれています。嫁はやさしく美しいことからという説があります。嫁菜飯のほか、あえ物・油いため・天ぷらもおいしいらしいです。図鑑によると、ヨメナは雑種起源で、大陸から朝鮮半島を経由して日本に入ったオオユウガギクと、中国中南部から入ってきたコヨメナの交雑によってできたということらしいです。どちらにせよ、これらの国と古い時代から交流があったことがわかります。

②アレチヌスビトハギ 15.09.22 (2)弥勒橋

 哲学の道を散歩していると、ピンクの小さな花が目につきます。アレチヌスビトハギです。北アメリカ原産の帰化植物で比較的最近に日本に入ってきたようです。荒地盗人萩と漢字で書きます。盗人とあるのは、この果実にかぎ状の毛があるいわゆる「ひっつき虫」だからです。ズボンにいっぱい付けた経験の方もいるでしょう。盗人=泥棒のように、抜き足さし足忍び足で、やってきますね。

③フジバカマ 15.09.22 (54)法然橋

 法然院橋まで来ると、藤袴(フジバカマ)が咲き始めていました。奈良時代に中国から渡来したと言われています。野生種は、私はまだ見たことありません。秋の七草のひとつ。この葉は生乾きの時に、クマリンという香りが出ます。クマリンは桜餅のあの香りです。昔の人は、身につけたり、浴槽に入れて香りを楽しんだそうです。私も葉の匂いをかいでみましたが、やはり乾燥してないと匂いませんね。

 ヒガンバナは、まだまだ楽しめます。哲学の道のあちこちで咲いています。

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